Book-nick、終了しました。ご来場ありがとうございました!

 

イベントが終わって、ほっと一息ついていたら、4日も経ってしまいました。
ご報告が遅くなってごめんなさい。
初めての試み「Book-nick in the Forest」第1回は、おかげさまで無事終了いたしました。
 
 
まずは駆け足で、2日目の様子のご紹介。

夜の間にまたも雨が降り、ハラハラしながら目覚めてみたら、雨上がりの色づいた森に朝日がキラキラ。
風が少し強めでしたが、絶好のピクニック日和。(ようやく神様に願いが通じました!)
オープン時間を前に、出店者さんも来場。この日は、前日見合わせた「古書玉椿」「ch.books」さんも登場し、会場のスペースも広げて本来のブックマルシェの形に。




 
オープン時間を過ぎると、お客様もぽつぽつ…。
やがて、しばらくして気づいた時にはそれぞれのテントの前に本を選ぶ人だかりができていて、あちらこちらで店主さんとのお話にも花が咲いていて、ようやくそんな想い描いていた光景が見られて、じわじわ嬉しい気持ちがこみ上げてきました。
 
 
この日のひとつめのワークショップは「ブックパッカー@麦小舎」。
ブックパッカー主宰のウチダさんと参加者の方々は、それぞれ紹介したいお気に入りの本を一冊携えて、テーブルを囲みました。
ウチダさんの穏やかなトークを皮切りに、徐々に参加者のみなさんの空気も解け始めて、最後には「これはいつまでも終らないのじゃないか!?」と思えるほどの盛り上がり。
ほんの少しの時間を共有することで、初対面の人同士が自然と、自分の言葉で語り合うようになる。
これぞブックパッカーマジック!
その手品をまのあたりにして、次回はぜひ自分が参加者になりたい、と強く思ったのでした。
ウチダさん、遠路はるばる駆けつけてくれて、どうもありがとうございました。
 


会場には、伊藤まさこさんもいらっしゃって、ブックマルシェ巡りや、居合わせたお客さんとのお話を楽しまれていました。
まさこさんの30冊の本も、みなさんじっくり手に取って、ゆっくりページをめくって、メッセージを読んで、これぞという一冊を大切そうにレジまで持ってきてくれる姿が印象的で、きちんと渡されるべき人の元へ渡っていくのだな、と嬉しい気持ちになりました。
まさこさん、お忙しいなか、本のセレクトや手描きメッセージのご用意など、どうもありがとうございました。

ワークショップ午後の部は、編集者・山村光春さんによる「ひとに見せたくなる旅本をつくる」です。
予定を上回る参加者さんがずらりテーブルを囲んで、始まる前から熱気がムンムン。
そこに登場した山村センセイ。なんと、軽井沢駅からママチャリで北軽井沢まで峠を走破してきたというではありませんか!これには私たちも参加者のみなさんもビックリ!

ワークショップは、山村さんのそのハイテンションぶりに引っ張られるようにスタート(笑)。
はじめにいくつか、写真集をつくる際の見せ方のコツやポイントのレクチャーがあり、中盤はそれぞれ持ち寄った写真をダミーのアルバムに並べて行く(編集していく)作業の時間、そして最後はひとりずつ自分の作品を手に、自分がその写真集で伝えたいことを皆さんの前で発表します。
実は今回のワークショップを麦小舎で行なうのは、2年前につづいて2回目。
前回も、この限られた時間内にどれだけのことができるようになるのだろう、と正直、私も半信半疑だったりしたのですが、ところが驚いてしまうことに、なにげない旅のスナップだった写真たちが、本当に、ストーリーのある「写真集」へと変化してしまうのです。
参加者のみなさんも、はじめはおずおずしながら、でも山村さんによる個性を引き出す的確なアドバイスを受けて、最後には自分の作品に自信を持って笑顔いっぱいに発表している姿がとても素敵でした。
ワークショップ参加者さんには、Photobackさんからフォトブックのフリーチケットを進呈。
この場で固めたベースをさらに広げて、きっとみなさん、世界に一冊のすばらしい「旅本」を仕上げられることでしょう。
どんな作品ができたのか、ぜひ見てみたいと思いました。
 



 
夕方4時。少しずつ日も傾き始め、あっという間の一日が終了。
陽が完全に沈む前に、出店者さんの撤収も完了。
「ぜひまた来年!」と嬉しい言葉を残して頂きながら、みなさん、秋の森を後にして、本のお祭りは静かに幕を閉じたのでした。
 
 
初めての開催ということもあり、お天気のことや、お客さんの集まりのことなど、ハラハラしつづけた2日間。
時間や内容の変更をしたりするなど、出店者や関係者の方々、お客様にも、ご迷惑をおかけしました。
私たちの目の行き届かないところで、ご不便をおかけしたこととも思います。
それでも、この場に居合わせてくれたみなさんから「夢のように楽しい時間でした、ありがとう」と言っていただいて、私たちも今は、ほんとうに嬉しく、幸せに感じています。
 
講師をしてくださった山村光春さん(実は東京で仕事をしていた頃からお世話になっている大先輩でもあるのですが)が、こんな言葉をかけてくれました。
「この場所に、本があって、コーヒーがあって、みんなの笑顔があって。やりたかったのはこういうことですよね。麦小舎の夢が叶っちゃいましたね。おめでとう!」と。
そのときまで、イベントを形づくることに頭がいっぱいになって、客観的に状況を眺めることもできずにいた私ですが、そう言われてふとその場を見渡してみたら、そこには本当に、私たちが店を始めるときから想い描いていた「本を通じて人が集い、そこから新しい何かが生まれていく場所になりたい」という願いが実際の形になったような光景がありました。
夢が叶うといったら大袈裟ですが、今回のBook-nickは、まちがいなく私たちにとって、ひとつの小さなゴールであり、同時に新しい扉を開いた瞬間になったと言えるでしょう。
これも、たくさんの方の協力があってこそ叶えられたもの。
Book-nickに関わってくれたすべての方へ、心から感謝いたします。
そして願わくば、これからも、継続的に行なっていきたいなぁ、という想いも早くもむくむくと湧き上がったりしています。
また来年、秋の森で、本を片手にお会いできますように…
ありがとうございました!!

 
さてさて、もひとつおまけに、ブックニックスナップへと続きますよ!
 


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