ブックパッカーの愉しみ。

 

イベント・ワークショップのお申込はまだまだ受付中です。

今日はそのなかから「ブックパッカー@麦小舎」をピックアップしてみましょう!

 
それぞれ一冊の本を持ち寄り、参加者同士で紹介しあう。
そうしたスタイルのイベントが今では時々あちらこちらで見られるようになりましたが、2008年に活動を始めた「ブックパッカー」は、もしかしたらその先駆け的存在ではないでしょうか。
その「ブックパッカー」のアンテナサイトが松本にやって来た!という噂が届いたのは昨年のこと。
松本の町と山の境い目、里山辺という地域。土間のあるそのスペースでは、本の貸し出しもしているとのこと。
図書室のような空間なのかな?と想像していたら、どうやらそうではないらしい。
今の気分や興味のあることを伝えて、または何気ないお喋りのなかから、店主のウチダさんがその人にぴったりの本を奥の書庫から取り出してきてくれるのだとか!
なんとまぁ、ドキドキしてしまうではありませんか!
私が行きたくてウズウズしている間に、あるときウチダさんのほうからふらりと麦小舎を訪ねてきてくれました。
その日から、いつかここでもブックパッカーをやりましょう、と話していたことが、今回はじめて実現されることとなったのです。
 
 
※画像はウチダさんのblogより拝借


ウチダさんはブックパッカーを主宰するほか、詩の作者として本も出されています。
ちょうどつい先日、新しい著書「おこのもり」が発刊されたばかり。
詩をつくりながらも、ウチダさんは、いわゆる「詩人」(ある種、手が届かない神聖な存在のように扱われる)にはなりたくないと言います。
ウチダさんはいつも、詩に対して、言葉に対して、社会に対して、そしてそれらと対峙する自分というものについて、真正面から向き合っています。
そして、等身大の自分を通して、地域と人とを繋ぐパイプのような役回りを担おうと実際に動き始めています。
その真摯でまっとうな考えや行動からは、いつもハッと気づかされることが多いのです。
(でもだからといって気難しい方ということはないですよ、笑。ご本人はいたって感じの良い好青年です!)
 
ブックパッカーも、「本」をツールにしていても、結局そこで交わり合うのは、今を生きる人と人。
初めて顔をあわせる人たちが「本」という媒介を通して、自分の言葉で伝え合おうとする。
そこから生まれる偶発的な「何か」にこそ、ウチダさんが願いを込めるブックパッカーの醍醐味が隠されているのかもしれません。
…などと偉そうにコメントしている私自身、ブックパッカーは初体験。
時間が許せば当日もぜひ参加したいと思っています。
どの本を選ぼうかしらー?
どうぞみなさんも、”お茶飲み井戸端会議”にひょっこり顔を出す感覚で、お気軽にご参加ください!
 



 


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