ブックマルシェ出店者紹介②「book pick orchestra」+「suiran」

 
つづいてのブックマルシェ出店者のご紹介。
 
 
いまや東京のブックカルチャーシーンを牽引する存在といっても過言ではないbook pick orchestra(ブックピックオーケストラ)』チームも、秋の森へとやって来てくれます!

私自身が「ブックピックオーケストラ」の存在を初めて知ったのは、たぶん6〜7年前のこと。
書店主の友人から「ちょっと面白いひとたちがいるんだよ」と名前や説明を聞いたときは、正直、どんなことをしているんだか、ピンときませんでした。
そして2年ほど前、お店を訪ねてきてくれた一人の青年Tくんと親しくなり、聞けば、T青年は”彼ら”の一員だという。
ふたたび”彼ら”の存在が、ぐっと近づいてきて、それからというもの、その動きから目が離せなくなりました。

「ブックピックオーケストラ」は、編集者や書店員、さらには本にまったく関係のない職種の人まで、「とにかく本が好き」という一点で集まった有志による、本にまつわる様々な企みをおこなうグループ。
ある時は、カフェやギャラリーで古書販売のコーナーを設置し、運営。(渋谷の「SUNDAY ISSUE」、益子の「スターネット」など。)
又ある時は、既存の文庫本に手を加えて、プレゼントや絵画のように楽しむヒントやアイデアを提案してくれたり。
さらにある時には、紙ひこうきを飛ばして、一冊の運命の本へと導かせてくれたり…。

「人」と「本」との出会い。
その可能性を、あらゆる方向から拡げようとしてくれる…
例えはオカシイかもしれないけれど、お見合いを薦めるちょっぴりおせっかいな親戚のおばちゃんみたいな存在!
でも、この「おせっかい」が、時としてほんとうに運命の出会いを連れてきてくれるのです。
本も人と同じで、自分のなかでいつしか「好き/苦手」「興味あり/なし」の線を引いてしまうと、それから先はなかなか一線を越えられずに、本屋さんでも決まったジャンルのコーナーや作家名しか手に取らなくなるもの。
あえて避けないまでも、なにげなくスルーしてしまう本。
そこに隠れている鉱石に光を照らして、「あれ?」と手に取らせてみる。
その心憎いまでの手練手管の手法の数々には、いつも舌を巻き、やられた〜と思わずにはいられません。

 
 
今回、Book-nickでは、メンバーのTくんが主宰するsuiranと合同でブースを構えます。

「suiran」は、群馬を中心にイベント時などに出張販売をしてくれるセレクト古本屋さん。(店名の由来は「翠巒=緑色に連なる山々」、故郷・高崎の風景を表しているのだそう。)
実店舗はまだありませんが(鋭意準備中とのこと!)、とはいえ侮るなかれ、その本に対する探究力、審美眼、セレクト魂は、並の古書店を上回るレベルの高さ。
一冊一冊、本を丁寧にパラフィン紙で包んでくれるところなどにも、本への愛情と、本人の優しい人柄が滲み出ているようです。
今年1月に、上田市の「ルヴァン」で開催したキジブックスの古書市にも、一緒に本を並べてもらいました。
実店舗のオープンが待ち遠しくてならないのですが、まずはBook-nickの会場で、「古書好き」の心をコショコショくすぐる魅惑の品々をご堪能ください!
 
 
そしてそして、この合同チーム。
Book-nickの場で、本邦初登場の”本を楽しむ提案”「bookscape」という企画をお披露目してくれるそう!
(詳細は下記のコメント欄をご覧ください。)
どんなものになるのか….本好きなら見逃せませんよー!!

 
 
「book pick orchestra」さんに聞きました:

■お店の自己紹介をお願いします!

ブックピックオーケストラは、本のある生活をふやすために、新たな本のあり方を模索し、人と本が出会う素敵な偶然を演出するユニット。
カフェやギャラリーなどでの古書の展示販売はじめ、さまざまなアイディアで「本との新しい出会い」を提案しています。
 
■「森のブックマルシェ」にはどんな本が並びますか?

今回、ブックピックオーケストラは「文庫本葉書(*1)」の販売と、
suiranとのコラボ企画、本と読む風景をいっしょに販売する「bookscape(*2)」を行います。

(*1)
「文庫本葉書」は、新鮮な一冊との出会いや、
本を介してユニークに思いを伝えるためのアイテムです。
おもて面を見ると葉書のようですが、じつは文庫本が紙でくるまれていて、
うら面にはその文庫本からの引用が一節、印刷されています。
中身の本は、開けてみるまでわかりません。
引用された文章だけをたよりに本を選んでいただきます。
自分で開けて意外な本との出会いを楽しむことはもちろん、
郵便切手を貼ればそのままポストに投函できるので、
お友達の好きそうな一節を探して、ちょっとドキドキする贈り物にもなります。

今回は冊数をかなり多くご用意する予定です。たくさんの言葉のなかから、ピンとくる一冊を探してみてください。

(*2)
「bookscape」は、特別な読書の時間を過ごすための小さな提案です。
「本を読む風景」を、本とセットで販売します。
「本を読む風景」は、しおり形のカードに書かれています。

手に取った本からそれを読みたくなる風景を探したり、
風景からそこに似合う一冊を選んだりしてみてください。

本を先に選んでも、「風景」を先に選んでも構いませんが、必ずセットでお持ち帰りいただきます。
そして、出来る限り、手にした「風景」を探して本を読んでみてください。

 



 
 
「suiran」土屋裕一さんに聞きました:
 
■お店の自己紹介をお願いします!

こんにちは、suiranの土屋です。
四季を通じて、山と暮らしが共にある群馬県。
そんなみどりの山々(翠巒)のように、生活にそっと寄り添うような本屋でありたいと思っています。

今回は、メンバーとして活動に参加しているブックピックオーケストラとのコラボ企画、
本と読む風景をいっしょに販売する「bookscape」を行います。

さまざまな本との出会いを、秋の麦小舎で見つけてくださいね。
森でお待ちしてます。
 
■「森のブックマルシェ」にはどんな本が並びますか?

今回、ブックピックオーケストラと共同で「bookscape」という企画を行います。
本のジャンルは特に絞りません。お越しいただいてのお楽しみ。




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